本文へ移動
Evans Sales Consultancy - international sales growth, market entry and expansionEvansSales Consultancy
電話 +44 330 043 8477メール

Evans Start a Business

新規事業はどれくらいの運転資金を持つべきか

運転資金とは、顧客からの入金より前に、家賃や給与、仕入先への支払いなど日々の支出をまかなうための資金です。

新規事業は、売上の変動や入金の遅れに耐えられるよう、固定費・変動費をあわせた運用コストの少なくとも数ヶ月分を運転資金として持つことが望ましいとされます。

要点

運転資金は日々の運営のために「手を付けない」資金として扱いましょう。自分自身への最低限の報酬も含めた月間の「資金消費額」を計算し、数ヶ月分の運転コストを確保します。仕入先への支払いと顧客からの入金のタイムラグを常に把握し、運転資金を不要不急のローンチ費用や設備に使わないことが重要です。

  • 運転資金は日々の運営のための「手を付けない」資金として扱う
  • 自分の最低限の報酬も含めた月間の資金消費額を計算する
  • 運用コスト数ヶ月分の資金を確保する
  • 入金と支払いのタイムラグを常に把握する

「利益」と「現金」の違い

事業は帳簿上で黒字でも、現金が尽きれば倒産します。利益は売上からすべての費用を差し引いた後に残るものですが、現金は今日の支払いに使える実際の手元資金です。30日後払いの条件でサービスを売った場合、帳簿上の利益はあっても、今週の家賃を払う現金は手元にありません。

運転資金はこの隙間を埋める緩衝材です。多くの新規事業は顧客不足ではなく、資金繰りのタイミング管理に失敗して倒産します。

必要な運転資金の計算方法

まず毎月発生する費用――家賃、ソフトウェアの利用料、保険、光熱費、自分自身への最低限の報酬――をすべて書き出しましょう。次に、サービス提供に必要な変動費(材料費や外注費など)を加えます。この合計が月間の「資金消費額」です。

安全な運転資金の目安は、この消費額の数ヶ月分です。例えば月額の費用が30万円なら、常に90万〜180万円程度を銀行に残しておくことが望ましいとされます。この資金は成長への「投資」ではなく、一件の支払い遅延や予期せぬ出費で事業を止めないための備えです。

「酸素」を守る:現金準備の重要性

現金は事業の酸素です。尽きればアイデアがどれほど優れていても事業は即座に止まります。初年度の最優先事項は利益の最大化ではなく、流動性の維持です。支出には規律を持ち、未収金の回収には積極的になりましょう。

「現金循環サイクル」の管理

現金循環サイクルとは、事業に投じた1円が利益とともに顧客から戻ってくるまでの時間です。サービス業では、作業開始から最終入金までの期間がこれにあたります。このサイクルを短くするには、前金を求める、支払い条件を短くする(30日ではなく7日にするなど)、請求業務を自動化するといった方法があります。

VATなどの税の支払い時期については、公的機関の最新の案内を確認し、大きな支出のタイミングを事前に計画に組み込みましょう。

創業者がよく犯す運転資金の失敗

最も多い失敗は、事業モデルが証明される前に、立派なオフィス家具や高価な設備、作り込んだウェブサイトといった「固定資産」に運転資金を使ってしまうことです。現金が固定資産に変わると、支払いが必要になったときに再び現金に戻すのは非常に困難です。

もう一つの失敗は「過剰な受注」です。顧客からの入金より先に材料費や人件費が現金を食いつぶしてしまうと、急成長がかえって危険になります。契約を結ぶ前に、必ず作業を遂行できる現金があるか確認しましょう。

よくあるご質問

運転資金と開業資金は同じものですか

異なります。開業資金はローンチのために使うお金で、運転資金は売上が追いつくまで事業を回し続けるために銀行に残しておくお金です。

運転資金が心もとなくなってきたらどうすればよいですか

まず不要不急の支出を止め、次に未払いの請求を積極的に回収し、早期支払い割引や前金制への切り替えを検討しましょう。

個人の貯蓄を運転資金に使ってもよいですか

可能ですが、個人の貯蓄とは分けて、事業用の銀行口座に正式に「貸付」や「出資」として入れておくほうが、事業の実際の業績を把握しやすくなります。

資金繰りについて相談する

現在の事業状況をお聞かせください。担当者より直接ご連絡いたします。