新規開拓と組織づくり
大規模な営業組織を作らずに新規開拓活動を増やすにはどうすればよいですか
多くの企業に不足しているのは人員ではなく、意図的に確保された活動時間です。的を絞った小さな取り組みは、無計画に動く大人数を上回ります。
結論
人員を増やさずに新規開拓活動を増やすには、それを誰もが手が空いたときに行う仕事ではなく、明確に責任を持ち成果を測定される特定の誰かの仕事にすることです。漠然とした見込み探しではなく、優先順位をつけた対象企業リストに基づいて動くこと、そして事業拡大や契約更新、既知の課題といった実際のきっかけを使うことで、接触が的外れではなく関連性のあるものになります。多くの企業は、人員を増やす前に、今いる人員だけで意図的な活動量を大きく増やすことができます。
新規開拓が細ってきたと感じたとき、多くの経営者が最初に考えるのは、もう一人の営業担当者やBDMを雇い、「新規開拓してきてくれ」と任せることです。しかし、それは本当の制約が人員ではなかったことを、高いコストをかけて知る結果になりがちです。
多くの中小企業では、制約となっているのは、新規開拓のための時間が誰にも意図的に確保されておらず、決まった対象リストもなく、実際に行われているかどうかを追跡する仕組みもないという点です。これを整えれば、それがない大きな営業組織よりも、小さな取り組みの方がより多くの成果を生みます。
そもそも新規開拓活動が細っていくのはなぜか
創業者主導の技術系企業では、新規開拓は誰もの仕事であるがゆえに、実質的に誰の仕事でもなくなります。受注が満杯のときは、対応が優先されて新規開拓は止まります。受注が空いてくると新規開拓を再開しますが、その四半期には間に合わないほど遅くなります。この活動は一度も確保されたことがなく、常に余った時間で行われていたにすぎません。
同じ構造のまま人を一人雇っても、多くの場合、同じ守られていない余り仕事を行う人が増えるだけであり、依然として対応業務との時間の奪い合いが続きます。
「活動を増やす」とは実際に何を意味するのか
それは、なんとなく「気をつけて見ている」という状態ではなく、電話、面談の依頼、指名した対象企業への具体的な連絡といった、意図的で対象を絞った新規開拓の行動を、毎週測定できる数として持つことを意味します。先週の数字を誰も答えられないのであれば、それがまず対処すべき、しかも無償で解消できる欠落です。
数字として数えられていない活動は、忙しい週にそれを飛ばしても目に見える損失がないため、一貫して行われない傾向があります。
必要なのは大きな組織か、絞り込まれた対象リストか
よくある間違いは、絞るべき場面で取り組みを広げてしまうことです。可能性のあるすべての見込み客を追いかけると、小さな組織の力が薄く分散し、質の低い一般的な接触しか生まれません。規模、業種、既存の関係、あるいは特定のきっかけによって本当に合致する企業を選んだリストがあれば、小さな取り組みでも返信を得られるだけの関連性を持たせられます。
何かを具体的に伝えられる状態で連絡した二十社の厳選された対象企業は、テンプレートで連絡した二百社の一般的なリストよりも、通常、良い結果を生みます。
商流上のきっかけはどのように変化を生むか
契約更新の期限、既知の対応能力の問題、経営陣の交代、その業界に影響する制度変更など、実際に起きていることに合わせて連絡すると、受け止められ方が変わります。これは「何かご入用ではないですか」という連絡と、「来春ごろにXの更新時期を迎えられるかと存じますが、その前に一度お話しできませんか」という連絡の違いです。後者は忙しい相手からも返信を得られますが、前者は無視されます。
既知の、あるいは予測されるきっかけに基づいた短いリストを作る作業は、時間と規律があれば社内で行うこともできますし、これはまさに規模を持って行うために設計された対象企業型アプローチが得意とする領域です。
新規開拓を任せるべきなのは誰か
新たに人を雇う以外の選択肢としては、既に社内にいる誰かに、対応業務から切り離された週単位の確保された時間と、責任を持つべき具体的な数字を与える方法があります。多くの小規模企業では、これは経営者自身が担うことになりますが、短期的には機能するものの、成長の上限が一人分のスケジュールに固定されてしまいます。中期的な目標は、時間と役割を持つ別の誰かにこれを正しく移すことです。必ずしも大きな採用である必要はなく、既存の役割を再構成することや、パートタイムでの追加も選択肢になります。
誰が担うにしても、その活動は忙しい対応業務の週にも生き残る必要があります。つまり、顧客から電話が入った瞬間に最初に切り捨てられるものであってはならず、本当に確保されている必要があります。
今後30日間で取り組むべきこと
- 本当に合致する条件に基づき、20社から50社の対象企業リストを作成する。買う可能性のある全企業を対象にしない。
- できるだけ多くの対象企業について、既知の、あるいは予測されるきっかけを特定する。
- 指名した一人に、確保された週次の時間と、達成すべき具体的な活動数を与える。
- 実際に追加の人員が必要かどうかを判断する前に、その数字を一か月間、毎週追跡する。
本当に人を雇うべきタイミングとは
活動が本当に一貫して、対象が絞られ、測定されるようになり、制約が「誰もこの活動をしていない」ことから「一人では物理的にこなしきれない」ことへ変化したなら、それは本物の対応能力の問題です。そこが、チームに人を加えることが正しい判断になる時点です。すでに機能しているプロセスに、新しい人が加わることになるからです。
自社がどの問題を抱えているか判断がつかない場合は、経営者・創業者向けセールスヘルプのハブページで、パイプラインが薄くなる典型的なパターンを整理していますので、自社の状況を見極める参考にしてください。
よくあるご質問
小規模なB2B企業は、対象企業リストを何社から始めるべきですか
他の業務と並行して一人が適切に管理できる規模として、二十社から五十社程度が現実的です。一度接触して忘れられる長いリストよりも、実際にきちんと注意を払える短くよく調べられたリストの方が良い結果を生みます。
営業スキルを持つのが経営者だけの場合でも機能しますか
はい、少なくとも初期段階では機能します。経営者が短期的に対象リストと確保された時間を担うことは可能ですが、これは一時的な構造として捉えるべきです。この活動を他の誰かに引き継ぐか、適切に支援する体制を作らない限り、成長は一人分のスケジュールに縛られたままになります。
紹介中心で成長している場合でも、新規開拓は行う価値がありますか
はなから切り捨てるより、意図的に試してみる価値があります。紹介だけに依存する成長は快適ですが、他人の判断に依存するため、自らコントロールできません。紹介と並行して、控えめでも的を絞った新規開拓の取り組みを持つことで、紹介が減った際に実際に動かせる手段を持つことができます。
契約更新のような明確な機会が市場にない場合、「きっかけ」とは何を指しますか
きっかけは契約日付だけに限りません。関連する役職への新規採用、新拠点への拡大、自社の製品が解決する課題についての公の発言、既知の季節的な圧力なども含まれます。原則は同じで、なんとなくのタイミングではなく、実際に起きていることに合わせて連絡することです。
これは単なるマーケティングの強化とどう違いますか
マーケティングは一般的に広い層を対象とし、関心が向こうから来るのを待ちます。この手法は意図的に絞り込まれたアウトバウンドで、特定の企業を特定して直接接触します。両者は組み合わせるとうまく機能しますが、解決する問題が異なるため混同すべきではありません。
